アドラー心理学入門という本を読んで対人関係について考えよう

心理学

「嫌われる勇気」という本がすごい人気ですよね。

ユング・フロイトと並ぶ心理学の巨匠アルフレッド・アドラーの入門書を読んで感じたことを書いています。「嫌われる勇気」の著者でもありアドラー心理学の第一人者の岸見一郎さんが書いた本書を読んでアドラー心理学を学んでいきたいと思います。

アドラー心理学と育児、教育

アドラー心理学入門という本を読んだ感想

育児、教育はアドラー心理学の中心的な位置づけがされています。

幸福とは何か?

健康とはなにか?

いかに人は生きていくのか?

ということについて明白でしっかりしたイメージを持っているのが特徴です。

子どもを適切に教育するには、どんな大人になってもらいたいかをはっきりと常に意識していなければなりませんし、子どもを従わせようとしてはいけません。

アドラーは90年以上も前に

「子どもたちが、手を膝の上で組んで、静かにすわっていなければならず、動くことを許されないような学校はもはやない」

と説いていたそうです。

子どもは親や、教師を自分と対等であると考えています。

アドラー心理学ははっきりとした目標を掲げ、絶えずその目標を達成する方向で援助します。

育児の目標

育児の行動面の目標は

  • 自立すること
  • 社会と調和して暮らせること

それを支える心理面の目標は

  • 私は能力がある(自信を付ける)
  • 人々は私の仲間である(良好な対人関係)

「私は能力がある」ということは

自分の人生の問題を自分の力で解決することができるということです。

このような能力があると感じることが自信を築く唯一の方法である。とアドラーは言っています。

育児の心理面においてのもうひとつの目標である

「人々は仲間である」という「仲間」という言葉もアドラー心理学の重要なキーワードのひとつです。

子どもたちにとって 最初の仲間は母親ですが母親は子供との関係をさらに周りのすべての人へと広げさせなければなりません。

自分とだけ関係を結ぶことに満足はしていけないと考えるのです。

アドラー心理学の特色はこの母親との関係が うまくいかなかったとしても、そのことが致命的であるというわけではありません。

後に父親との、あるいはそれもうまくいかなくても、友人らとの関係がうまくいくならばそれでいいと考えるということです。

人間関係の悩みは全て対人関係の悩み

人はひとりで生きているのではなく、他の人の間で生きているのです。

ある人に起こっていることを理解するにはその人が周りの人に対してどんな態度を取っているか調べなくてはなりません。

僕たちの言動はだれもいないところで行われるのではなく、その言動が向けられる「相手役」がいてその相手役から何らかの答えを引き出そうとしていると考えられます。

岸見さんの息子さんが4歳の時に保育園で先生の話を聞かないことが問題になったそうです。

先生が話始めると壁のほうを向いてしまいます。

ちゃんと話を聞いてくれる子どもたちは先生の前に座ってくれますが、岸見さんの息子さんは教室の周りの方に座って目立ちます。

この時先生はイライラして子どもの集中力が身についていないと解釈しますがそうではなくて、子どもの行動を子どもと「相手役」この場合には先生との間のコミュニケーション行動として考えるのです。

子どもたちの不適切な行動に対して親や教師は叱ったり罰を与えたりしてやめさせようとしますが、多くの場合一時的にそのような行動をやめてもまたすぐに同じことを繰り返します。

不適切な行動をやめないのは、子どもが親や先生から注目を引き出そうとしているからです。

注目を引くことを目的として行動している子供に行動している子どもに注意をするような注目の仕方をすれば当然その行動を止めるどころか続けることになります。

罰しない

アドラー心理学入門という本を読んだ感想

アドラーはまず罰したり叱ったりすることを否定します。

また子供に恥をかかせたり面目を失わせたりすることで行動を改善するよう影響を及ぼすことができるとは決して信じてはならない。罰すること、説教することでは何も得ることはできない。

罰したり、叱ったり批判すれば関係が悪くなります。

相手との距離が広がってしまいます。

それなのに必要な場合だけ相手の行動を改善しようとしてもできません。

さらに、罰の効果は一時的なもので罰する人がいなければ不適切な行動を再開してしまいます。

人はそういう生き物なのです。

アメリカ人に赤信号で止まらなければならないのはなぜか?という質問をすると

70%の人が「警官に見つかると捕まるから」と答えたという報告があるそうです。

25%の人は

「私が怪我をするから」と答えます。

自己中心的です。

残りの5%だけが「私も怪我をするだろうけど、他の人に被害を及ぼすかもしれないから」と答えます。

これが罰による教育の結果です。

ほめることのまちがい

ほめるというのは能力のある人が能力のない人に、 あなたは良いと上から下へと相手を判断し評価する「縦関係」の言葉です。

アドラー心理学では縦の人間関係は精神的な健康を損なう最も大きな要因であると考え、横の人間関係を気づくことを提唱しています。

大人も子どもも、教師も生徒も、役割は異なるけれど優劣はないのです。

これは「同じ」といっているわけではありません。

知識も経験も取れる責任の量も違いがあるからです。

例えば門限があるとして時間の違いはあるにせよ(小学生の門限が夜10時という訳にはいきません)子どもだけでなく大人にも門限がないといけません。

子どもと大人は同じではないけど対等という考えがアドラーの教えです。

まとめ

アドラー心理学入門という本書を読んで

罰を与えたり叱ったりして相手に恥をかかせたり、面目を失わせることによって相手より上に立とうという気持ちが少なからずあったかもしれません。

ほめるということは上から下に相手を評価するということです。

いずれも「縦の人間関係」を築く考え方で人間関係は良くなりません。

同じではないけど対等な「横の人間関係」を築いていけるようになりたいと思いました。

育児、教育がアドラー心理学の中心に位置づけられていると書いてありましたが読み進めて見ると子どもに対してだけでなく大人に対しても当てはまる部分があり、今後のライフスタイルにあてはめてより良い人間関係を気づいていきたいとおもいます。

岸見一郎さんの作品がaudibleでも聴けます.

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