思い込みや勘違いを避けて賢く生きるために知っておきたい心理学

心理学

人は自分が見ている世界がすべてで、他の人も全く同じ世界を見ていると思いがちです。

でも人は自分が思っている以上に間違った思い込み=勘違いをしてしまいます。

たとえ他の人と同じ場所に立って同じ風景を見ていても感じ方や、受け取り方が違ってくるのです。

間違った思い込みや勘違いには原因があります。原因を知っているのと知らないのでは避けられる可能性に差が付きます。ここでは間違った思い込みや紹介していきます。

見えているものは一つも見逃さないという思い込み(注意の錯覚)

思い込みや勘違いを避けて賢く生きるために知っておきたい心理学

読み進める前にまず動画を見てみてください。

白い服と黒い服を着た女性がバスケットボールのパス回しをしています。

白い服を着た女性のパスの回数を数えて下さい。

思い込み、勘違いの実験The Monkey Business Illusion

                                                                                                                                                                                            

白い服の女性は何回パスを回したか数えられましたか?

正解は16回です。ではゴリラには気づきましたか?この動画の本当の目的はパスの数を数えることではなくて、動画の途中でゴリラの着ぐるみを着た人が画面の真ん中まできて胸を叩いて去っていきます。

衝撃でした。あんなに堂々と歩いてきて目立つものが見えていなかったなんて・・・

この実験は ハーバード大学の心理学者クリストファー・チャブリスとダニエル・シモンズが行った実験で、この映像を見てなんと半分の人がゴリラに気づかなかったそうです。

これは心理学の分野では最もよく知られた実験の一つでいわゆる注意の錯覚を実演してみせるためのものです。

人は自分にとって重要な情報しか認識していない

僕たちは自分が見えていることは一つも見逃さないと思い込んでいますが実際には自分が見ようとしているもの以外は見えなくなってしまっていることが多いんです。

例えば、AさんとBさんが友人のCさんの家に遊びに行ったとします。Aさんは普段ゴルフをするのでCさんの家のゴルフクラブが目に入ります。Bさんは絵画が好きなので壁にかけられた絵画に目が留まります。Aさんは絵画に興味がないしBさんはゴルフに興味がない。すると2人とも興味のあるものは覚えていますが、興味のないものはスルーしてしまいます。

これも1つの注意の錯覚です。

自分は大丈夫という思い込み、勘違い

注意の錯覚が危険なことを引き起こす例として運転中の携帯電話が挙げられます。

通話に注意を向けていると例えば子どもが飛び出してくるなどの予想外の出来事に反応できるだけの注意力は残っていません。

運転中の携帯電話を使用している時の反応の速度は飲酒運転をしている時と同じぐらい低下することが研究で明らかになっているそうです。

自分は大丈夫という思い込みや勘違いを捨てて運転中の携帯電話は絶対にしないように気を付けましょう。

僕たちは予想外の出来事に一切気付かないというわけではありません。

それにこの問題最大の難点はゴリラを認識できるかどうかという点にあるのではなく、最も厄介なのが僕たちは自分たちの身に降りかかった予想外の出来事にしか気づかないという点です。

自分たちが何を見逃しているかは僕たちには分かりません。

注意力不足を裏付ける証拠はどこにもないからです。

僕たちは重要なことはすべて認識できているという危険な錯覚に陥ってしまいます。

だからこそ注意の錯覚が起こらないように対策をすることが大事です。

一見不可能に思えることも含めてありとあらゆる状況を想定しておいてください。

ありえないと思えることに対しても心の準備をしましょう。

人は思い込みによって現状維持を選んでしまう(デフォルト効果)

思い込みや勘違いを避けて賢く生きるために知っておきたい心理学

脳は昨日までの自分が重要だと判断していたものを今日も重要だと思い込んでいます。

安定した状態を保つために、現状を維持しようとする現状維持バイアス(デフォルト効果)が働くからです。

このデフォルト効果はかなり強力で現状から抜け出そうとしてもなかなか抜け出せないようにできています。大抵の人は標準的な選択をしてしまうものです。

例えば、新車が販売されたときの宣伝広告にはいつも決まった色が使われることが多いです。カタログもTVのコマーシャルも雑誌もすべて白い色で宣伝されていたら大半の人がその標準色を選ぶそうです。

経済学者のリチャードセイラー,と法学者のキャス・サンスティーンが著書の実践 行動経済学で合法的に行政が市民を操作できる方法について書かれています。

選択肢をいくつか掲げるのと同時に市民がどれにするか決め兼ねている場合に標準案を設定しておくのです。

アメリカのニュージャージー州とペンシルべニア州では新しい自動車保険の規定が導入されることになった際にこの方法が採用されました。

ドライバーは通常の自動車保険と事故が起きた際に訴訟を起こす権利が制限された低価格の保険を選ぶという選択肢が持てるようになったのですが、ニュージャージー州ではこの低価格の保険が標準案として設定されました 。

すると、ほとんどの住人は低価格の保険契約を選択したそうです。

反対に権利制限のない価格の高い保険を標準に設定したペンシルベニア州では予想通り高い方の保険契約に人気が集まったのです。

標準案が設定されているとそれだけで価格の安い、高いに関わらず購入の決め手になってしますのです。

人は失う悲しみは得る喜びの2~3倍強く感じる

デフォルト効果はデフォルトが設定されていない時にも作用します。

その場合、僕たちは自分の過去を個人的なデフォルトに設定し現在の状態を神聖なものと決めつけます。

人はなじみのあるものが好きなんです。新しいものを試すかこれまで通りの状態を維持するかの選択をする場合、人は保守的になります。

たとえ新しいものを試したほうがプラスに働くと内心分かっていてもついつい現状維持を選んでしまうのです。

僕はdocomoの携帯電話を高校生のころから20年以上使っています。最近なら

楽天モバイル

Y!mobile

UQ-mobile

あたりの格安SIMに変えたほうが通信費を安く抑えられると分かっていてもなかな変える決心がつかなかったりします。

今まではなぜそっちに変えたほうが得になるのに現状維持をしてしまうのか分かりませんでしたが単にその方が楽だからという理由だけでなく僕たちが持つ損失回避傾向のせいもあることが分かってきました。

得をすることよりも損失を被ることを避けようとする心理が働きます。

何かを失う時の悲しみは得るときの2~3倍強く働きかけるので自分の選択が万が一外れてしまった時のことを恐れて現状維持を選んでしまうのです。 

まとめ:思い込みや勘違いをさけるために

人は見えているものは一つも見逃さないという思い込みや勘違いを(注意の錯覚)してしまいがちです。youtube動画にもあるようにあんな大きなゴリラでさえ見逃してしまうこともあります。

新しいことを試してみたほうが良さそうなのに現状維持(デフォルト効果)を選んでしまいます。

この間違った思い込みや勘違いを避けるためには、まず人には、そういう心理が働くことを知る必要があります。

知っていると知らないとではいざ自分の身に降りかかったとき、冷静に対処できるかどうか差が出ます。

今回紹介した例はほんの一部分にすぎません。もっと他にも知りたい方に今回参考にした本を紹介します。

Think Smartの著者,ロルフ・ドベリの本がaudibleで聴けます。

audibleでロルフ・ドベリの本を検索する

皆さんの思考の助けになれば幸いです。

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