国が財政破綻してしまったら:恐れる必要はないが備える必要はある

書評

「日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル」

コロナショックで世界的な株価暴落が起きてしまいました。

日本という国が財政破綻してしまう可能性もゼロではないですが、ある朝目覚めたら日本円が紙くずになるということはあり得ません。

経済には強い継続性(粘性)があり国家が破産するには第1ステージ、第2ステージ、最終ステージと段階を踏んで悪化していくためです。

過剰に恐れる必要はないですが備える必要はあることを学びました。

国の財政破綻で起きる3つのこと

日本の国家破産に備える資産防衛マニュアルという本を読んで

国の財政破綻が起きてしまうと経済的には3つのことしか起こりません。

今までに歴史が証明しています。

  • 金利の上昇
  • 円安
  • インフレ(物価の上昇)

順番に見ていきます。

金利の上昇

財政破綻は国債(国の借金)が暴落することによって起こる金利の上昇がきっかけに始まります。

財政破綻するときは必ず金利の上昇が起こり、円安やインフレだけが起きても金利が大きく上がらなければ景気は回復に向かいますから財政破綻は起こりません。

逆に言うと財政危機は国債価格(金利)を見ればわかります。

では、金利の上昇によって何が起こるかというと

変動金利でマイホームを購入した人(僕もそうです)や短期の借り入れで資金繰りしている企業が返済ができなくなって自己破産と不動産の競売が急増してしまいます。

金融危機と企業の倒産、住宅ローン破産は金利の上昇から始まるのです。

円安とインフレ

円安とインフレは密接な関係があり、ものすごくざっくり言うと

大幅な円安になる。

石油などの輸入製品の価格が上がる。

国内物価も上がる(インフレ)。

逆に円高が進んでいくと

大幅な円高になる

輸入製品の価格が下がる

国内物価は下落する(デフレ)

円安になるとインフレになり、円高になるとデフレになります。

逆にインフレになると円安になり、デフレになると円高になる言い換えることもできます。

為替レートはインフレ率によって上昇するだけで景気がいいとか悪いとかはまったく関係ありません。

安部政権はこれまでの日本がデフレ不況だったため緩やかなインフレにしていこうとしています。

経済成長するためには賃金が上がりつつ市場が拡大していくことが必須です。

企業が賃金を上げようと考えるのは、インフレによって名目の売り上げが増えていくからです。

インフレでは実質利益が増えなくても賃金が上昇し、それが消費や投資に使われることで市場が活気づき、経済成長が実現するのです。(良いインフレ)

悪いインフレはインフレ率を下回る賃金の上昇しかせず僕たちのような庶民の生活がどんどん苦しくなっていくことです。(物の値段は上がっていくのに給料が上がらなかったら生活は苦しくなる一方です。)

金利が高くなると円安になる

僕も勘違いしていたのですが一般的な勘違いとして金利の高い通貨はみんなが喜んで買いたがるから為替は上昇する(円高になる)と思われがちです。

短期的には当てはまりますが、長期的にはまったく逆で金利が高くなると為替は下落(円安になる)します。

分かりやすくするためにまず円安になった場合を考えてみると

円安になる

輸入品価格があがる

物価が上がる(インフレ)

インフレになると金利を上げないと誰も銀行にお金を預けようとしない

金利が上がる

という図式が成り立ちます。

円高になる場合は

円高になる

輸入品の価格が下がる

物価が下がる(デフレ)

デフレになると高い金利を提示しなくても預金が集まる

金利が下がる

円安になると金利が上がり、円高になると金利が下がります。

逆に金利が上がると円安になるという関係も成り立ちます。

国が財政破綻するときの3つのステージ

日本の国家破産に備える資産防衛マニュアルという本を読んで

国の財政が破綻して経済的な大混乱が起こるときには段階的に3つのステージに分けて考えることができます。

第1ステージ

国債価格が下落して金利が上昇する。

繰り返しになりますが

国家の財政危機は常に国債価格の下落による金利の上昇から始まります。

低金利のまま円安が進んだり、ゆるやかなインフレになるだけなら経済が回復しますので財政破綻は起こりません。

第2ステージ

円安とインフレが進行し、深刻な金融危機が起き国家債務の膨張がとまらなくなります。  

最終ステージ(国家破産)

日本政府が国債のデフォルトを宣告し、国が財政破綻してしまいます。

国債のデフォルトは国が自己破産するようなものです。

国債は国がしている借金のことでお金がないので半分しか返せませんと一方的にいっているようなものです。

いくら日本人がおとなしい国民性でも暴動がおきてしまいます。

過度に恐れる必要はないけど備えは必要です

ここまで不安をあおるようなことばかり書いてきましたが過剰に恐れる必要はありません。

金利が上昇してから本格的な金融危機が起きるまでにタイムラグがあるからです。

戦争や内乱と違って経済には強い継続性があるのでデフレからハイパーインフレになるには

マイルドなインフレと円安による楽観的な時期があり

金利の上昇と企業倒産、自己破産の増加で不安が広がり

最後に国債が暴落してパニックが起こる

というように順を追って状況が悪化していくはずです。

ゆっくり考える時間は十分にあります。

国家破産に備えて少しずつでも考えていくことをお勧めします。

本書では国家破産の第1ステージ、第2ステージ、最終ステージそれぞれのリスク回避の具体的な方法も書かれていますので気になる方は一度手に取ってみてください。

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